JUNKO SHIMADA
「ほんの少しのアイデアが洋服の中にひとつあればいい。 既製服デザイナーとしての楽しみは、それで十分だから。」
「口紅でも、きちーんと縫っているとなんだかつまらない。 でもちょっとはみだしちゃったわとか、あら大変だわとかいった瞬間に 可愛らしい表情が出る。 そういうどこか足りなくてかわいい女に似合う服を作りたい。」
「ああ、ちょっと真ん中を歩いているなと思ったら、はじを探し始めるの。 楽になった瞬間はものすごく恐ろしい、、、」
「仕事も家庭も完璧主義でのぞんでいたら、今ごろ空中分解していたかもしれない。 仮に、100点満点を夢見てやったのに、1点でもミスや挫折があったら、 立ち止まってしまって一歩も進めなくなると思う。 反対に、完全は望まないで何点かとれば合格だと思っていると、 目標より少しでもいい点をとれればハッピーになれるものよ。」
「イメージする女性は、周りにどんなに批判されても自分の喜び、生き方を貫ける人。」
「パリでは比較するんじゃなくて、自分で決めた分だけ幸せなら、その人は凄く幸せなの。」
「過去は振り返らない、明日にも望まない、今日を出来る限り一生懸命生きていきたい。」
「女がひとりで生きるということをあまり意識してはいない、いい仕事ができて、いい恋をしていれば、 みんな幸福になれるんではないかと信じています。 女であるってことを目いっぱい楽しみたい、それが私の原動力だから」
彼女のことをこう評したものがある“ありそうでない服と人生”
「寒い冬の日に、ある駅で待ち合わせるでしょ。 そこから汽車に乗ってベニスとかウィーンとか、どこかの街へ旅するの。 そして、小さな駅で汽車が止まる。ふと降りて雑誌を買う。また飛び乗る。 たとえば、そんなふうな感じで男の人と旅に出るとき、どんな服を着て、 どんなコートを羽織ったらいいのかしら、というのが、私の服づくりのテーマというかストーリーなんです」
島田順子は自分の生き方を、太陽に向かって回るひまわりにたとえる。 何の理屈も構えもなく、心誘われる方向へ向かって進んできたのだ、と。